2005年 05月 17日
出雲逍遥(1) |
さそわれるままに勢いで出かけた出雲。
街をはなれてひなびた漁港でボートに乗ってみました。
ラフカディオ・ハーンのエッセイにも登場する加賀(かか)の潜戸(くけど)。その中をゆっくりとボートでとおってゆきます。ここには旧潜戸と新潜戸のふたつの洞窟があります。日本海の荒波によって浸食されて自然にできあがった不思議な空間です。
旧潜戸には入れませんでした。昨年の台風で崩れて入り口がふさがれてしまったとのこと。こちらは、幼くしてなくなった子どもたちの霊をまつる仏教的な空間で、いわゆる賽の河原が洞窟の中にあるとのこと。
もうひとつは神話にも出てくる新潜戸。奇怪な顔を持っていたといわれるサルタヒコノミコトが生まれたという洞窟でした。中はゆったりとひろく、声がよく響きました。絶えず天井からしずくが滴り落ちるのは、若返りの水である「若水(おぢみず)」、または母神の乳を象徴しているとか。
サルタヒコノミコトが生まれたとき「カカ!(輝かしい=明るい)」と叫んだことからこの地を加賀と呼ぶようになったのだとも、船頭さんの出雲なまりで聞かされました。この地方の言葉は東北弁にもよく似ているといわれますが、なかなかいい感じです。

洞窟は世の東西を問わず、女性の子宮を象徴するものです。死んだ子どもの霊が集まるといわれ民衆の信仰を集めたのも「もう一度生まれておいで」という深層の願いがあることは疑いようもありません。ギリシャのスパルタで子どもを捨てたというのもこうした女性器を象徴するような谷間だったそうで、いつだったか三枝和子さんの小説で読んだことなどを思い出しました。
街をはなれてひなびた漁港でボートに乗ってみました。
ラフカディオ・ハーンのエッセイにも登場する加賀(かか)の潜戸(くけど)。その中をゆっくりとボートでとおってゆきます。ここには旧潜戸と新潜戸のふたつの洞窟があります。日本海の荒波によって浸食されて自然にできあがった不思議な空間です。旧潜戸には入れませんでした。昨年の台風で崩れて入り口がふさがれてしまったとのこと。こちらは、幼くしてなくなった子どもたちの霊をまつる仏教的な空間で、いわゆる賽の河原が洞窟の中にあるとのこと。
もうひとつは神話にも出てくる新潜戸。奇怪な顔を持っていたといわれるサルタヒコノミコトが生まれたという洞窟でした。中はゆったりとひろく、声がよく響きました。絶えず天井からしずくが滴り落ちるのは、若返りの水である「若水(おぢみず)」、または母神の乳を象徴しているとか。
サルタヒコノミコトが生まれたとき「カカ!(輝かしい=明るい)」と叫んだことからこの地を加賀と呼ぶようになったのだとも、船頭さんの出雲なまりで聞かされました。この地方の言葉は東北弁にもよく似ているといわれますが、なかなかいい感じです。

洞窟は世の東西を問わず、女性の子宮を象徴するものです。死んだ子どもの霊が集まるといわれ民衆の信仰を集めたのも「もう一度生まれておいで」という深層の願いがあることは疑いようもありません。ギリシャのスパルタで子どもを捨てたというのもこうした女性器を象徴するような谷間だったそうで、いつだったか三枝和子さんの小説で読んだことなどを思い出しました。
by brunodujapon
| 2005-05-17 23:15
| 紀行















